百香は舞子・穂乃香・優樹奈と共に遊園地に来ていた。4人は乗り物に乗ったり百香の知り合いのコスプレイヤーと記念写真を撮ったりキャラクターショーを見たりと日常を忘れて楽しんでいた。次はどの乗り物に乗ろうか見ていると舞子と優樹奈があるものに興味を示した。
「ここお化け屋敷あるんだけど入らない?」
二人が興味を示したのはお化け屋敷、しかも
「江戸で一番怖いらしいよ。」
お化け屋敷と聞いた途端百香と穂乃香の顔が青くなった。
実は百香と穂乃香はホラー系全般が嫌いだったのだ。しかし周囲はそれを誰も知らない上にお化け屋敷に入りたそうにしてるのを見て引き返すわけにはいかなかった。二人は覚悟を決めて中へ入った。
中に入ると様々な仕掛けが4人を襲う。舞子と優樹奈は平然としているが百香と穂乃香は恐怖のあまり体が震えて顔面蒼白になっていた。すると穂乃香はこう言った。
「もしかしてあんた悪人裁きやってるのにお化け怖いの?」
「そんなわけないもん。あんたこそクールそうに見えて結構怯えてんじゃないの。」
百香がそう返すと二人の掛け合いが始まった。
「それより私のプロフィールの"目的のためなら手段を選ばない危険な一面を持つが空気は読める方でルールには従うらしい"って何なの?空気読めるのか読めないのかわかんないよ。」
「あたいに言われても分かんないよ。管理人さんが考えた設定なんだから。」
しかしお化けが出ると
「ギャァーーーッ!!!」
思わず抱き合う二人。すると
「穂乃香やっぱりお化け怖いじゃん。」
「からかわないでよ!寒いから震えてるだけなんだから!」
その後も掛け合いをしては震えて抱き合ってを繰り返す二人。その光景はもはやお笑い芸人の掛け合いのようだった。
一方舞子と優樹奈は何事もなく普通に楽しんでいた。
「あともう少しでゴールね。」
舞子がそう言って振り返ると
「あれ?二人とも顔が青いよ。」
さらに優樹奈も
「ひょっとしてお化け怖いの?」
(まずい・・・このままだとバレちゃう。)
そう考えた百香たちは
「あたいと穂乃香は先に出口で待ってるからゆっくり楽しんできて。」
そう言うと百香と穂乃香は出口に向かって走り出した。
出口を出た二人はすぐさま近くのベンチに座った。ベンチに座ると百香はこう言った。
「まさかあんたがお化け嫌いとはねぇ〜。」
「言える立場か。あんたこそ散々怯えてたじゃない。」
またしても掛け合いを始める二人、すると
「百香〜。穂乃香〜。」
舞子たちの声が聞こえてきた。すると
「あれ?眠ってるのかな?」
百香たちはベンチで居眠りしてた。
「こんなとこで居眠りしたら風邪ひくのに。でもマントがあるからいっか。」
舞子がそう言うと百香の隣に、優樹奈は穂乃香の隣に座った。しかし百香たちは寝たふりをしていることを舞子たちは知らない。
終わり
というわけで今回は塩尻穂乃香について掘り下げてみました。彼女は百香のライバル的ポジションですが、何か共通点があったら面白いと思いネタを考えたらホラー嫌いという共通点あったら面白くね?みたいなことになってホラー嫌いという共通点が生まれました。実際クールかつミステリアスな雰囲気を持つ女の子が実はホラー嫌いというのはかわいいと思ったので書いてて楽しかったです。ここまで読んでくださりありがとうございました。